キャットグルーマーになろう

猫は本来は皮脂が強く外で生活するのに適した動物です。ですが、現在の飼育下の猫は室内飼育でそのほとんどが一年中換毛しています。
その生き物と生活を共にする。抜け毛だけなら人間側が我慢すればいいことですが、この抜け毛を猫はセルフグルーミングで舐め取ってしまい吐く、吐けない場合には胃の中で大きな毛玉を作ってしまい手術が必要になります。
グルーミングを人が手伝ってあげなければならない環境にあるのです。

私は猫専門のグルーミングサロンで１頭の可愛らしいペルシャのチンチラゴールデンと出会いました。
その子は犬を専門とするサロンに行っては暴れるだの、噛むだの言われて断られ。飼い主さんは４時間がかりで毛玉を取りシャンプーを定期的にしていたようなのですが、いったん固まってしまった猫の毛玉は獣医師に麻酔をかけてもらうなどしてバリカンなどで取らないといけない….ただ、それができなかった。

数年前よりの空前の猫ブームで、国内における猫の飼育頭数が犬を抜きました。
ペットとしての堂々の１位です。猫グッズ、猫用品、猫のフードやおやつはTVコマーシャルでも毎日みかけます。（モンプチ、シーバ、ちゅーる）、犬よりもずっとお金をかけている飼い主さんが多いのがわかります。

猫のことをすべて勉強し、理解しているキャットグルーマーは猫のグルーミングでの危険をうまく回避でき、自らも猫にも無理なくケガをしないように美容を施すことができる技術を持ちます。
また猫の美容は猫の性質上犬よりも難しく、また皮脂をクレンジングすることも犬より難しいのです。そのために猫の美容料金は犬よりもかるかに高価になります。

将来はキャットグルーマーがいるお店が信用度を上げはやることでしょう。ほんとうのところ猫のグルーミングには知識と技術とセンスが必要で、犬のついでにできるものではありません。

犬と猫の違い

私は30年のキャットブリーダーのキャリアと13年の専門学校での講師を務めて、近年では各方面の猫専門サロンさんの研修や飼い主さん向けのお手入れ教室などをしていますが、とても忙しく、もっとキャットグルーマーを育てないといけないと痛感し、この度この会社を設立し、キャットグルーマーライセンスをトリマーと同じ水準で立ち上げたいとおもいました。今、プロのキャットグルーマーが必要な時代がきました。